1930年頃からおおむね50年前後ぐらいまで、女性用のアンティーク時計と言えば、時計の上下にある小さな穴に紐もしくはO型のリングを通して細いバンドを取り付けるというのが主流でした。
アンティーク時計をお使いの方ならご存知ですが、この細めのバンドや紐というのは非常に上品ですが、現代では少しづつ手に入れることも難しくなっているものです。
当店には以前、「アンティークの女性用腕時計に市販されている革のベルトが取り付けられませんか?」というご相談を良くいただきました。
実は金具を作らなくても革のベルトを取り付ける方法はあります。小さな細いネジの付いたバーを通せば、革のベルトは取り付けることができますが、それをするには、専用の工具で革のベルトに切れ目を入れなければなりません。
それでは、お好きな時にベルトを替えていただくことは難しく、時計店によっては対応してくれないところもあります。
【 弓状の金具を通していただくだけで革ベルトが使えるようになります 】
当店ではそんなご相談にお応えすべく、既存の時計にまったく加工を施すことなく、1つの金具を通していただくことで、革ベルトをご利用いただけるようになるサービスもご提供しています。
お客様がお持ちの時計の素材やデザインに合わせて、革ベルトを取り付ける金具をお作りいたします。
この金具を取り付けるだけで、お持ちの時計に革ベルトが取り付けられるようになります。
素材や色、また取り付ける革ベルトの幅もご指定いただけるため、お持ちの時計と好みに合わせてデザインできます。
このバンドが壊れたらどうしよう・気に入ったバンドがなかなか見つからない。もうそんなことでお困りいただく必要はありません。
この金具を取り付けていただくだけで、時計店に並んでいるどの革ベルトも合わせることができるようになります。
オーダーメイドでお作りいたしますので、お気軽に当店までご相談ください。
アンティーク時計でも珍しいものですが、1900年から1920年頃に見られる懐中時計を腕時計に仕立て直した時計によく見られる作りです。
小さな懐中時計の下部に小さな輪・フックが取り付けられ、そこに腕時計を付けるための金具と腕に巻くための絹などで作られた布紐が取り付けられています。
ただ年代的な問題から布が朽ちてしまって使えないケースが多く、金具の作りも違うため現行の革バンドを取り付けることもできません。
このような場合には、革バンドを取り付けるための金具をお作りすることが可能です。
時計のアンティークなスタイルに合わせて形をデザインしたり、宝石が入っている時計なら時計に合わせて金具に宝石を入れることも可能です。
革ベルトを着けていただくと、どんなに良い革ベルトを取り付けても、尾錠(ベルトを留める金具)がちょっと頼りなく見えてしまったりすることがあります。
それはどうしても尾錠という金具が汎用品として作られているもので、特別な形のものが無いからです。
現在の著名な時計ブランド・メーカーのものには、尾錠にブランドのマークや名前が入っているものもありますが、それはブランドの名前を喜んでいただけるお客様だけのものでデザイン的に優れているわけではありません。
この尾錠部分にオリジナルのデザインや装飾を施すことで、お持ちの時計やベルトがさらに特別なものになり、普段は見せたりしない手の平側の手首もちょっと見せてみたくなるもの。時計の取り外しや取り付けの時も楽しく過ごしていただけるはずです。
このオーダーメイドの尾錠の良さは、作っていただいた尾錠は、時計を買い換えても使いまわしていただけるという点。
革のベルト自体は使い込むごとにくたびれが出てしまいますが、新しいベルトに買い替える時に尾錠を付け替えていただくと、1つの尾錠で長年にわたってお使いいただけます。
本当に好きなデザインの1品を作っていただければ、時計にも負けないほどの一生ものになるはずです。